みんなのムダ毛失敗談

その１. 夏の思い出

去年の夏、男女合わせて8人で海水浴に行きました。みんなでワイワイ楽しんでる時に友達から言われたんです。「ビキニからはみ出てるよ・・。」って。まさかVゾーンから毛がはみ出てたなんて。周りが普通に気づくって、私の毛、どんだけなんだ・・。目撃したのが女友達だけでありますように。男の人には見られてませんように。ってずっとそればかり願ってました。もうその日は全然楽しくなくて・・。

後で他の友達に聞いたらみんなうっすら気づいてたみたい。ってことは、男性陣も・・。

今でもたまに、友達の声が頭の中でこだまします。「はみ出てるよ・・。はみ出てるよ・・。はみ出て・・」

その２. 泡？それとも・・。

あれは彼氏と3回目のデートの時です。暑い夏の日でとてもノドが乾いていたのでビールを頼んだのですが、そこで恥ずかしい大事件が。「鼻の下に白いヒゲが生えてるよ」って彼が笑いながら指摘してきたんです。何のことかはじめはわからなかったんですが、だんだん状況が飲み込めてきて私の顔は真っ赤に。それでも彼にとってはめずらしかったのか、その後もしばらく思い出しては涙を流して笑ってました。泣きたいのはこっちのほうだ！

でも今はもう、あの頃の私じゃない。カモン、牛乳！

その３. それは全部冬のせい

見えるところの脱毛はしっかりやります。夏はワキも気合を入れてるし。でも冬になると、ほとんど長袖になるので油断しちゃったんですよね。仕事中、付き合い始めたばかりの彼が急に食事に誘ってきたので、ふたつ返事でＯＫ。とてもうれしくて、舞い上がっちゃったんです。ワキのことなんかすっかり忘れてね。食事が終わって彼の家へ。

いい雰囲気になった時、急にわき毛のことを思い出して、これまでの態度とはうってかわって全力で彼を拒否。

彼もわけがわからない。って感じで険悪なムードに。やっぱり次はありませんでした。

冬がいけないんです。全部、冬のせいです。ユーミンは、嫌いです。

その４. 意識高い系脱毛

意識高い系の友達にヨガに行ってみない？と誘われて、予定もなかったのでついて行ったんです。ウエアに着替えて部屋に入ると、全身ツルツルの女性がわんさか。というか、ツルツルじゃないのは私だけ？みたいな。決して私が自堕落とかめんどくさがりで、ムダ毛の処理を怠っているわけじゃないんです。ムダ毛に対する意識は普通のみんなと同じくらいだと思うんですよ。でもね、あの空間は違ってました。

考えてみればそうですよね。ヨガのポーズって必ずワキを見せるじゃないですか。しかも毎週2日とか、通うわけでしょ。ロハスな意識高い系女子たちは。

そりゃ隣の人に毎度ワキをチラチラ見られるんだから全身脱毛したんでしょうね。

そんな中に私が放り込まれたんだから、ほんと注目の的でしたよ。

すました顔でポーズをとりながら笑ってたの知ってるんだからね！

その５. 暗闇のチクチク

子供と一緒に映画館へ行ったときのことです。隣も家族づれで私の隣に男の子２人が並んで座っていました。映画もいよいよクライマックスにさしかかった時、男の子2人が映画に興奮したのか今にもあばれだしそうな雰囲気でした。私はその子達がこちらのスペースに入ってこれないよう腕でガードしたんです。そしたら案の定ぶつかってきました。次の瞬間、男の子が「うわっ、なんかチクチクする」と大きな声で叫んだんです。

すぐになんのことか気がつきましたが、この暗闇なのでわからないだろうと高をくくっていたらまた、「隣のおばさんチクチクする」って叫んだんです。

その場から逃げたくても映画が終わらないと席を立てないし。でも、いつまた隣の小僧が叫ぶかわからないし。ずっと、ソワソワ。

その後ずっと知らない振りを通して、早足に映画館をあとにしました。

今度会った時は、ほっぺたにお見舞いしてあげようか。